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〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

June 24th, 2025


今回で4回目となるANCELLMとの別注。

第二弾、第三弾の別注ではANCELLMデザイナー山近氏へのインタビューを敢行し、1LDKとANCELLMの関係性や別注アイテムそのものにフォーカスしてご紹介をしました。

前回を踏まえ、今回はブランドの生産背景であるいくつかの工場を実際に見学し、モノづくりという視点からアプローチいたします。

工場を訪れて感じたモノづくりの魅力、ANCELLMというブランドの魅力を1LDK apartments.のメンズバイヤーである川田の言葉でお伝えさせて頂きます。

 

皆さんは洋服を作っている所を見たことありますか?

私はこの業界に10年ほどおりますが、実際に工場に行き、見るのは初めてでとても貴重な機会でした。
今回の別注が気になっている方もシンプルに洋服がお好きな方も見ていただき、モノづくりへの理解に一役買えたらなと思います。

岡山を拠点とし、「視点を変えた経年変化の提案」をブランドコンセプトに掲げる〈 ANCELLM 〉。
商品説明を見たことある方は「確かに。」と思うかもしれませんが、“職人”という言葉が多く見られます。そちらの紐解きが出来たらと思います。

お邪魔させていただいたのは2024年11月。
本当は拝見した全てをお伝えしたいのですが、今回は一部をピックアップして、ご紹介できればと思います。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

1: 縫製工場

まずは単純に糸とミシンの種類の多さに驚きました。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

ウエストなどの帯の部分を縫うミシンから股の内側などを縫う二本のチェーンステッチのミシンなど、縫う箇所によってミシンを使い分けています。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

デニムが好きな方は一度は聞いた事があろうユニオンスペシャルのミシンです。その中でも43200Gはアタリの出方が特殊で良いとされています。

ですが実際に聞いた所、ミシンが良くても職人さんの腕次第でもあるとのことでした。
機械が良いだけではやはり出来上がらないとのこと。
他にもボタンやリベットを打ち込む専用の機械やボタンホールを開けるミシンなど、様々な機械が。

また、ここで感動したことが2つ。

①運針を部分的に変えていること


ANCELLMのデニムに関しては、部分的に運針と呼ばれる縫う際の針のピッチを変えており、糸のコントラストだけでものっぺりとしない様に計算されて作られています。

②補強を入れていること

ANCELLMのアイテムを縫う際、加工が入ることを想定し、オーダーした箇所以外にもあらかじめ補強を行っているとの事。密にコミュニケーションをとっているからこそ、どんなブランドかを理解してくれているからこそ生まれる親切心です。

 

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

2: 加工場

ダメージ加工を施す機械。

第二弾の別注の特集ページで、デザイナーの山近さんがANCELLM専用の加工の名前のレシピがあるとお話されていましたが、細かく加工を使い分けることで奥行きがあり、リアルな加工感を表現しています。

 

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

こちらはペンキの加工場です。

白やベージュなどのチノ生地の場合は、最初にペンキをつけて洗いをかけることでペンキにも経年変化を。
デニムの場合は洗いをかけてから工程の途中でペンキをつけ、そこから再度洗うことで自然な雰囲気に。

これにより違和感なく擦れたような、実際に何年も着用して擦れたような風合いに仕上げることができるそうです。

また、他のブランドさんは、サイドのまたぎの部分にもダメージやペンキなど加工を入れることは珍しいそうでANCELLMならでは。

これにより360度どの角度から見ても立体感のある仕上がりに。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

塩素で擦ることによって、ただ洗いをかけるだけでは出ない色落ちを出している工程。
これにより着用では出ることのない奥行きのある色味の濃淡が生まれています。

また、パンツの脇部分などのアタリの出る部分に塩素を吹きかけて洗いをかけることで、通常よりもコントラストを出し、さらに奥行きを表現しています。

それもこれも、まずはデザイナーの山近さんが密に工場に通い詰め、イメージを形にした最高のサンプルを作り上げることから始まります。

量産時はそのサンプルを職人さんが手作業で再現し、製品となります。

どの工程が欠けてもANCELLMの完璧なアイテムは出来上がりません。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

また、デニムで基本的によく見かけるものがANCELLMのパンツにはありません。

こちらはあえて欠かせている工程。

レプリカジーンズのブランドや岡山の名産であるデニムのブランドは、着用の際に出るヒゲをこのような板の上で擦ることによって表現しています。

この工程を欠くことによる全体に違和感が生まれます。
職人さん曰わく、普通はあるものがないと、加工のバランスがとても難しいそうです。

これもブランドコンセプトに掲げる「視点を変えた経年変化の提案」として大きな部分。

 

 

 

 

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

3: 検品・梱包工場

加工が終わった状態で工場より届いたものを検品し、商品として出荷できる状態まで梱包します。

一部の機械もご紹介いただきました。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。
〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

トップス、パンツにスチームをかける機械。

機械だけでは伸び切らない部分もあるので、そこからは手作業でアイロンをして伸ばしていきます。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

箱、または袋に梱包して出荷していきます。

このように極上のアイテムは作られていきます。

〈 ANCELLM 〉とのコラボレーション第四弾が実現。

いかがでしたか?

加工場も、縫製工場も、検品工場も、ANCELLMというブランドを理解し、密に連携が取れているため、「視点を変えた経年変化の提案」が可能になるアイテムが完成します。

どこが欠けてもいけません。

紹介しきれていない所はもっともっとありますが、これだけでも数えきれないほどの方々の手によって作られたアイテムだということはお分かりいただけたかと思います。

それを見てきた上で、何の別注をお願いしたか。
後日公開の1LDK apartments.のブログにてご紹介いたします。

お楽しみにお待ちください。

 

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