1ldkrainitems24
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ANCELLMと1LDK。
一通のDMから始まった蜜月関係。

Jun 18, 2024

昨年の1LDK15周年を記念して販売された別注ジーンズに続いて、1LDKと〈 ANCELLM 〉のコラボレーションが実現。
裏側にはバイヤー中根の猛烈なラブコールがあったそう。そこで今回は、ANCELLMデザイナー山近氏をお迎えし、今回の別注に至る経緯や別注アイテムについてお話しいただきました。


山近 和也(ANCELLM)
岡山県出身。東京の文化服装学院を卒業後、ブランドでの企画、生産勤務を経て、2021年よりANCELLMをスタート。



中根 良介(1LDK バイヤー)
愛知県出身。販売職からキャリアをスタートし、PRや企画職を経て1LDKに入社。


ANCELLM
"視点を変えた経年変化の提案"をテーマに、人種や性別、スタイルを問わないボーダーレスなワードローブを展開。シーズンテーマを設けずにその時々のムードに合わせて作られるウェアの数々は、緻密な加工技術を駆使しつつもどこかモダンで新鮮。

一通のDMから始まったANCELLMと1LDKの蜜月関係



―まずはじめに、1LDKでANCELLMの取扱いを始めたきっかけを教えてください。

中根「僕がインスタグラムに上がっていたANCELLMのジーンズの加工やモノとしての雰囲気や佇まいに衝撃を受けて、すぐに自分の個人アカウントからブランドのアカウントにDM(ダイレクトメッセージ)で連絡させてもらって(笑)。」

山近「初めは1LDKのイメージとうちのイメージが離れていたのでびっくりしましたね。DMだったし(笑)。ただ、面白い!とも思いました。そのタイミングでたまたま1LDK店舗の近くで展示会をしていたので、良かったら来てくださいとお伝えして。」



中根「それですぐに展示会にお邪魔させていただいて。実際に服を見ながら山近さんのお話を聞いて、これは1LDKに来ていただいているお客様に紹介するべきだ!と思ったんです。普段は持ち帰って検討することが多いのですが、その時は持ち帰らずにその場で買付のお願いをしたんですよね。」



山近「1LDKのお客様に良いと思ってもらえるか不安もありましたが、やってみないと分からないなと思い、自分としてもトライの気持ちでお取り扱いをしていただくことに決めました。」

―入荷してからの売れ行きはどうでしたか?

中根「顧客様にも好評で、多くの品番が入荷後即完売する状況が続きました。」

山近「最初のデリバリーの時に連絡をくださって。「好調です。」と。その時は安心しましたし、嬉しかったですね。そこで自分的にももっと色々な方に見てもらいたいと思うようになり、その後のブランドとしての展開にも影響したと思います。」


熱烈なラブコールで実現した、1LDK15周年を記念した別注ジーンズ。


―今回が2回目の別注企画とのことですが、最初の別注の際のエピソードを教えてください。

中根「初めて別注をお願いしたのは2023年の10月、1LDKの15周年のタイミングでリリースしたジーンズですね。取り扱いを始めた頃からの僕の1年越しの熱烈なラブコールが叶った感じで(笑)。ジーンズがブランドとして大切にしているアイテムだというのは感じていたので、何か特別な節目のタイミングでお願いしたいと思っていたんです。」


1LDK15周年を記念して昨年秋にリリースしたANCELLM別注ジーンズ。


山近「ジーンズは思い入れが強いアイテムでもありますし、何度も試験を重ねるので、時間もかかるんですよね。色落ちの試験や縮みなども細かく調整するので。昨年の別注も、お話をいただいてから1年近くかかりました。中根さんはそのあたりのスケジュール感も理解していただいていたので、実現できたんだと思います。」

アートピースでありワードローブ。唯一無二のダブルニージーンズ。



―それでは今回の本題、別注アイテムについてお伺いします。6月にリリースするこちらのダブルニージーンズについてお話を聞かせてください。

中根「私物で持っているANCELLMのパンツを高頻度で愛用させていただいていて、周年でご好評いただいたデニムとは少し違う角度でお客様に紹介したいな。と思い依頼をさせていただきました。」

山近「ダブルニーというお題をいただいて制作がスタートしましたね。」


ANCELLM for 1LDK
"DOUBLE KNEE PAINTER PANTS"
COL: BROWN / BLACK
SIZE: 1 / 2
¥42,900-TAX IN


ANCELLMの代名詞とも言えるジーンズを、1LDK別注でバギーシルエットのダブルニー型でオーダー。
職人の手による繊細かつ大胆な加工が施された一本。

中根「自分はパンツからコーディネートを決めるので、スタイリングの主役になれるパンツが好きで。ダブルニーのパンツが欲しいと思っていたのですが、古着で探してもなかなか良いものに出合えなくて… 信頼できる人にお願いして作ってみたいなというのはずっと思っていたので、山近さんにわがままを言ってお願いしました。」



―確かに主役級の存在感ですね。加工が印象的です。

山近「実はこの加工、すべて僕から職人さんへ指示しているんです。工場に足を運んで職人さんの隣に立って、ここはこの加工、こっちはこの加工と(笑)。日本製、特に工場が多く残っている岡山だからこその、距離が近いからこそできる手法ですね。」

中根「ANCELLMレシピというものがあるんですよね?」

山近「そうなんです(笑)。それぞれの加工に名前をつけています。」


この加工のレシピネームは「ガリ」。由来はガリガリしているからだそう。


中根「主役になれるダブルニーという意味で唯一無二のものができたと思っています。」

山近「本当に、唯一無二だと思いますね。普通に穿いていたら色落ちしない脛にあたる部分にもアタリを付けていたり、サイドにもかなり強めに加工を施しています。デニムって前ばかり色落ちしてサイドや後ろは色が落ちにくいので、前後で色味がパキッと分かれてしまうんですが、それがあまり好きではなくて。リアルユーズドでは再現できないある意味不自然な色落ちだと思います。」



中根「もはやアートとも言える加工を施していながら、穿いてみると良い意味で裏切られるというか。すんなり馴染むんですよね。これぞANCELLMなデニムだなと。1LDKでお取り扱いをさせていただいているデザイナーズのアイテムとの相性も良さそうです。」

山近「1LDKとのコラボレーションという点で、ワードローブとしてしっかり成立するようにバランスは意識しましたね。生地自体の癖が強いので、縫製をシングルステッチにしたりと細かい部分はミニマムに仕上げています。」


―カラーはブラウンとブラックの2色展開ですね。

中根「最初はブラックのみでお願いしていたのですが、打ち合わせの際に山近さんからブラウンをご提案いただいたんです。」

山近「実はブラウンデニムは24AWにANCELLMのインラインで別の形でリリース予定なんですが、お客様に早く見てもらいたくて1LDK先行販売という形で提案させていただきました。」

中根「ブラウンデニムって土臭い印象が強かったんですけど、このややグレーに近いブラウンはどこか品があって良いですよね。」


―最後に、どんなアイテムと合わせて着て欲しいですか?

中根「特にこう着てください!というのは無いです。デザイナーズの服との相性も良いし、古着に合わせても加工との絶妙な違和感を楽しんでいただけると思います。ウエストをゆったりとっているので、腰履きもしくはベルトで絞って穿いてもらえたら良いんじゃないかと。僕は夏はTシャツにこのデニム、足元はローテクスニーカーでラフに穿き込む予定です。」

山近「どんなアイテムでも合うと思うので、ワードローブとして、気づいたら手に取っている存在になってもらえたら嬉しいですね。そういえば工場の職人さんも、「これはええのできたなあ!」と喜んでいましたよ。これまで何万本もパンツを作ってきた人が言うんだから、きっと皆さんに気に入ってもらえると思います。」




Text_Sho Iwata

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